液晶テレビは有機ELテレビと比較しても寿命が長いことが特徴です。しかし古くなるとだんだん画面が暗くなったり、色味がおかしくなって見づらくなってしまいます。液晶テレビは高価ですから、できれば修理をして長く使いたいと考える方も多いですよね。
今回は、液晶テレビの寿命やトラブルが起こったときの対処の仕方、処分するタイミングなどを詳しく解説します。今お持ちの液晶テレビを修理をするか処分するかを迷っている方は、参考にしてください。
目次
まずは液晶テレビは何年くらい利用できるのでしょうか?処分するかどうかの目安になるので、チェックしましょう。
そもそも液晶ってなんでしょうか?何気なく液晶と言っていますが、液晶という物質があるわけではなく物質の状態を液晶と呼んでいます。
結晶と液体の違いをまず見ていきましょう。結晶は分子が規則正しく並んでいる固体です。一方液体は分子が自由に動き回れます。
液晶というのは液体と結晶の性質を両方持っていることから、「液晶」と呼ばれます。液晶は固体で形が決まっていますが、固体の中で分子が自由に動き回ることが可能です。
液晶は外部から電圧をかけると分子の並び方が変わる性質がありますが、この性質を利用して液晶ディスプレイなどが作られるようになりました。液晶そのものは光らないためバックライトを当てることによって映像を鮮明にしています。
1973年に初めて液晶ディスプレイ付きの計算機が出来上がってから次々と改良を重ね大きさやコストが革新的に進歩した結果、消費電力が少なく薄い液晶テレビが作られるようになったのです。
参考:『図解入門よくわかる最新ディスプレイ技術の基本と仕組み: 液晶、有機EL、プラズマ、電子ペーパー』p141
液晶テレビは、6万時間視聴できるといわれています。1日に10時間つけっぱなしにしていると仮定して計算すると16年間利用可能です。ただし6万時間というのは気温が25度と仮定した場合なので、環境によってはもっと短くなります。
一般的には液晶テレビは8〜10年くらいの寿命だといわれています。購入して8年を過ぎると買い替えを検討する人が多い傾向です。
パネルの種類ごとに何時間耐えられるかというデータがあります。
もちろん論理上であって実際の使用期間ではありません。しかし有機ELテレビと比較すると、液晶テレビは比較的長期間利用できることがわかります。
テレビは長期間使っていると気になる症状が出てきます。具体的な症状は次のようなことです。
それぞれの症状の原因を知って、買い換えるか修理するかを考えていきましょう。
バックライトは少しずつ輝度が落ちていき、寿命に近づくにつれてだんだんと画面が暗くなります。画面の明るさを調節しても映像が暗く、見えにくくなってきたらほぼ寿命ということです。
ただし画面設定の明るさの数字が低い可能性もあるので、リモコンを操作してみましょう。
液晶テレビに特にありがちですが、スイッチを押しても電源が入りらないことがあります。リモコンに問題があることもあるので、テレビ本体の主電源ボタンでも試してみてください。
画面が真っ暗なままでも音声だけは聞こえるのであれば、電波を受信しているということです。その場合は、バックライトの寿命が原因で画面に映像が出てこなくなったと考えられます。
また音声も入らない場合は電波の受信ができない状態という可能性もあります。修理を依頼する際には、音声と映像の有無をきちんと説明しましょう。
電源が入らず音が出ない場合とは別に、映像は表示されているのに音が出ない場合があります。ディスプレイに問題がなくてもスピーカーとの接続など回線に問題があると考えられます。
雑音や割れた音が聞こえる時はスピーカーが故障している可能性もあります。
電源が入っても、色味がおかしくて調節しても違和感があったり、画面に線が入ったりする症状も液晶テレビが古くなる起こりやすい症状です。
保証期間が過ぎてしまうと、画面の修理は高額な料金が必要です。
液晶テレビが不具合を生じるのは寿命だけが原因ではありません。寿命以外の不具合の原因を紹介します。
以下のような悪天候でアンテナがずれると、テレビが映らなくなります。
また落雷で過電流が走り、家電そのものにダメージを与えることがあります。落雷による停電後に、テレビが映らなくなったら落雷が原因かもしれません。
分配器はアンテナから複数のテレビに電波を分けるための機器です。分配器は以下のような場所に設置されています。
築20年以上の住宅の場合は、分配器が屋外に設置されていることがあります。屋外に設置された分配器が古くなり錆びてしまうとショートして、テレビが映らなくなることがあります。
上記のような症状が出たら、電源を入れ直してみてそれでも症状が改善しない場合は修理に出すかどうかを検討してください。
電源を入れ直す理由と方法、また修理に出すか買い換えるかの選択の目安を解説します。
電源を入れ直すとは、一度電源プラグを引き抜いて1分ほど放置しもう一度入れ直すことです。PCの場合も調子が悪いと再起動しますが、同様に「再起動操作」と呼ばれます。
画面に線が入ったり、音声が出なかったりという場合は再起動操作をすることで解決されることがあります。
映像も音もない状態なら、チューナーの故障かもしれません。メニューだけ表示されるなら、チューナー本体の故障、またはケーブルの断線が原因です。
また、リモコンが原因でテレビが映らないことがあります。以下の点を確認してみてください。
暴風などでアンテナが傾いていないか、折れていないかを確認しましょう。またマンションにお住いでアンテナをベランダに設置している場合は、ベランダの金属製の柵が電波の授受を妨げている可能性があります。アンテナを金属から離してみてください。
再起動操作をしても相変わらずトラブルがあるなら、修理を検討しましょう。シャープの修理料金の目安そ掲載しますので参考にしてください。
ただし、故障箇所が複数ある場合や高額部品を交換しなくてはならない場合はさらに高額になります。特にディスプレイの交換は高額です。
液晶テレビの症状 | 修理料金 |
電源が入らないまたは電源ランプが点滅する | 32型以上 17,000~24,000円、30型以下 11,000~17,000円 |
画面が暗い | 32型以上 17,000~24,000円、30型以下 11,000~17,000円 |
音声が出ない | 32型以上 12,000円~24,000円、30型以下 11,000~17,000円 |
出張診断料 | 出張距離20km以内:4,400円、10km毎に550円加算 |
出張診断料は、修理をしなくても支払わなくてはいけない料金です。また交換する部品がないと修理をしたくてもできません。各メーカーが部品を保有している期間は製造中止後8年間です。
できれば長く使いたい液晶テレビ。寿命を伸ばすには日常と次の3つのことをしておきましょう。
それぞれについてさらに詳しく説明します。
テレビは長時間つけっぱなしにしているとパネルが劣化しやすいといわれています。そのため、誰もテレビを見ていない場合はテレビをこまめに消すようにしましょう。省エネにもなり、テレビを長持ちできます。
バックライトが6万時間持続すると液晶テレビの説明書に書かれていますが、注意書きとして『室温を25度に保った場合』としています。それ以上の温度になると劣化が激しくなるのです。
直射日光が当たる場所など温度が上がりやすい環境を避けるようにしましょう。
高温になると劣化してしまうため、放熱する通気口がテレビには設置されています。通気口をホコリなどでふさいでしまうと放熱できなくなり、内部の温度が上がり劣化が進んでしまいます。通気口にホコリがたまらないようにこまめに掃除するようにします。
ただし内部のホコリを取ろうと分解してしまうと故障の原因になるため、どうしても気になるようであればメーカーに問い合わせてみましょう。
寿命を伸ばすために、テレビの掃除は必須であることがわかりました。ここでは、どのくらいの頻度でどのように掃除をするのが理想的なのかを解説します。
テレビの汚れで多いのは次の3つです。
またダイニングキッチンやオープンキッチンタイプの住宅なら、油汚れがつくことがあるでしょう。シチュエーションによって汚れがどの程度たまるかが異なるため、理想的な掃除の頻度は特定されません。しかし平均的には、月に1度が理想的です。
ただしホコリの多いお宅は、ホコリが溜まったなと感じたときに、キッチンペーパーなどで軽く拭き取りましょう。ティッシュは画面を傷つける可能性があるのでNGです。
喫煙者がいるお宅もできるだけ頻繁に掃除をしてください。ヤニは蓄積した状態が続くと除去しにくくなります。専用液晶クリーナーや中性洗剤を利用して拭き取ります。
喫煙者のいないご家庭でも、3ヶ月に1度は中性洗剤を使ってクリーニングします。ただし中性洗剤は100倍程度に薄めて、クリーニングクロスなど柔らかい布を浸し固く絞って拭き取ります。
原液を使ったり、スプレーになってる液体クリーナーを直接吹きかけたりはNGです。
お忙しい方はついテレビの掃除を忘れがちです。また小さなお子さんがいていつもベタベタと画面を触っていると気になりますね。そのような場合は保護用パネルやガードの設置がおすすめです。ホコリや汚れがつきにくくなりますよ。
画面が特に大きな液晶テレビのディスプレイを交換するとなると、修理代が高額になる恐れがあります。ディスプレイを交換して視聴できるようになっても、古くなっている液晶テレビはその他の部位が古くなって故障してしまうかもしれません。
液晶テレビ本体に問題がなく、リモコンやケーブルの不具合なら修理がおすすめです。また修理代は安くても出張費がかかる場合もあるので、電話での問い合わせで確認しておきましょう。
修理をするならまず見積もりをしてもらい、買い替えと比較してどちらがお得かを考えて決めましょう。製造後10年近く経過しているのであれば、寿命と考えて修理より買い替えをおすすめします。
液晶テレビは10年くらい使用していたら寿命と割り切って処分するのがおすすめです。しかし液晶テレビはどんなに小さくても小型家電として捨てるわけにはいきません。
ここでは正しい処分方法を解説します。
特定家庭用機器再商品化法は一般的に家電リサイクル法と呼ばれています。家電リサイクル法対象家電は、リユース・リサイクルできる部品や材料が大量に含まれています。そのため、普通の粗大ゴミとは別にして、資源を有効利用するのです。
液晶テレビの処分の流れは以下の通りです。
次のような回収方法から選べます。
リサイクル料金はメーカー・型番によって異なるので、各メーカーの公式サイトでご確認ください。
液晶テレビを処分したいなら信頼できる不用品回収業者のKADODEがおすすめです。
処分方法は複雑で郵便局でリサイクル券を購入し、運搬料を支払って引き取りを依頼しなくてはなりません。詳しくは経済省のページをご確認ください。
液晶テレビを処分したいと考えている次のような方は、KADODEにお任せください。
KADODEは出張見積もりが無料です。お電話をいただければ即日おうかがいし、見積もりの料金にご納得いただければすぐに回収いたします。
もし液晶テレビ以外にも処分したいものが多いのであれば、軽トラック詰め放題などパックがおすすめです。分別や運び出しの手間がなく、ご負担なく不用品を処分できます。
こちらの記事も合わせてご覧ください。
テレビを簡単に処分する方法|粗大ゴミとして捨てられない物もある!?
スタッフからのコメント
液晶テレビや冷蔵庫は家電リサイクル法の対象品目なので、自治体で処分できません。KADODEでは自治体で廃棄できない家電も全て回収いたします。まずはお気軽にご相談ください。
スタッフからのコメント
液晶テレビや冷蔵庫の回収にご依頼いただきました。最短即日で対応可能ですので、引っ越しなどですぐに対応していただきたい方はお電話ください。
液晶テレビの寿命や寿命が近づくと起こりうる症状、症状への対処方法などを解説しました。液晶テレビの寿命は、8年程度。ただし利用方法や環境によっては4年で不具合が見られる場合もあります。
不具合が出たら、電源を入れ直して再起動します。一度で解決しないなら、数回繰り返してみましょう。
それでも解決しないなら、修理をするか、買い替えをするか、どちらかになります。各メーカーの公式サイトでは症状についてオンラインで相談できるシステムを用意しています。修理費用は32インチ以上でおおむね2万円前後です。
ただし、ディスプレイを交換する場合は、特に大画面の液晶テレビならさらに高額の修理費が必要です。
KADODEなら出張による見積もりが無料です。またまだ利用できそうならば、買取も行っているのでお気軽にご相談ください。KADODEは24時間年中無休でお電話での相談をお待ちしています。
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