春になると、ストーブやファンヒーターがだんだんと要らなくなり、余ってしまった灯油の処分で悩んでしまうものです。灯油はできれば使い切ってから、暖房器具をしまいたいものですが、なかなかそうはいきません。
早く暖かくなり買い置きしていた灯油が、余ることもよくありませんか?暖房に大活躍する灯油だけに、余った時はどんな処分をしたら良いのか悩んでしまいます。
灯油が余ってしまった時に、量に応じて処分方法を解説していきます。合わせて安全に捨てるために、やってはいけない捨て方の注意点もご紹介しましょう。毎年、春に悩んでいた灯油の処分をこの機会に解決してください。
目次
灯油の処分にいくらかかるのかも、気になる点です。処分方法次第では、無料で回収してくれるところも見つけられます。
灯油を処分する際の料金相場
処分方法 | 費用 |
ガソリンスタンド | 無料か500円程度 |
購入店 | 無料(レシートが無いと有料の場合もある) |
不用品回収業者 | 有料(ほかの不用品とまとめるとお得) 軽トラック積み放題の場合 10,000~15,000円 |
知り合いに譲渡 | 無料 |
まず、灯油が大量にある時の処分方法は、以下の4つがあります。
大量に残ってしまった灯油の処分方法で一般的なのは、ガソリンスタンドへの持ち込みです。手間はかかるかもしれませんが、灯油を販売しているガソリンスタンドなら引き取ってもらえる可能性が高くなります。
ただ、ガソリンスタンドの中でもセルフのところでは、引き取りしてもらえない場合もあります。重い灯油を持ち込まなければならないので、あらかじめ問い合わせしておくのが賢明です。
注入用ノズルや吸引ポンプを外して、ポリタンクは密栓してください。
灯油は、ガソリンスタンドの他にはホームセンターでも販売されています。手っ取り早く引き取りを依頼するには、購入したお店で引き取ってもらうのがおすすめです。
販売店側も、余った灯油の引き取りについての経験もあるため引き取りしやすいでしょう。販売店の場合でも、電話で念のため問い合わせしておくと確実です。
販売店以外でも、普段利用している整備工場で処分を依頼することも可能です。購入店や利用しているお店なら古い灯油の引き取りを相談しやすいでしょう。
ちなみに古い灯油は「廃油」として溜めておかれます。定期的に産廃業者が回収をし、やがてリサイクルされるようになっています。
古い灯油を自力で処分できない事情も考えられます。
そのような場合には、不用品回収業者に依頼してみましょう。不用品回収業者なら、量に関わらず自宅まで回収に来てくれるので非常に楽です。
早急に処分したい時には、不用品回収業者なら即日でも回収してもらえるので安心して依頼できます。
自宅では不要になった灯油でも、使い道がある知り合いがいるかもしれません。捨てることなく先方にも喜んでもらえるのでおすすめです。
一般家庭では暖房器具を使わない時期であっても、ハウス栽培や早朝の仕事などで灯油を使う場合もあります。人に譲る場合には、ポリタンクに入れて灯油が出ないように注意してください。
一方、灯油の量がごくわずか残っている時はどのような処分方法があるのかを見ていきましょう。
暖房のシーズンが終わる頃に、ストーブやファンヒーターで灯油を使い切ってしまうようにしましょう。
春の長雨の時期に、ストーブやファンヒーターを使って洗濯物を乾かすのも効果的です。灯油を残したままにしていると、暖房器具に故障が出る可能性もあるので燃焼させておきましょう。
もしくは、梅雨寒の日に燃焼させるのもおすすめです。思いがけず寒くなることもあるので、とても重宝します。
灯油の残りがわずかの場合には、布や紙にしみこませれば可燃ごみに出せます。自治体によって、可燃ごみで処分できないところもあるので、ホームページで確認をしてください。
布などに染み込ませた場合、空気の触れる面積が大きくなり引火の危険性があることも理解しておきましょう。
灯油は危険物なので、処分の際にも注意点が4つあります。安易にやりがちなことなので、やってはいけないことをこの機会に理解しておきましょう。
食用油を固める凝固剤で、灯油を凝固させるのは絶対に止めてください。そもそも、凝固剤は温まった食用油で薬剤が溶けて固められるものです。
常温の灯油に入れても、薬剤は溶けるものではありません。しかも、灯油を加熱するのは火災の危険が高いため、絶対に加熱しないでください。
わずかだからと灯油を下水道に流してはいけません。下水管で気化して爆発する可能性もあり大変危険です。何事もなく処理場まで流れた場合でも、浄水処理施設で浄水ができなくなり損害を与えてしまいます。
誰も分からないだろうからと、灯油を下水に流すと甚大な被害を出す恐れがあるので止めてください。
少しの灯油なら土に埋めて処分できるという噂を耳にしたことがありませんか?土に埋めても灯油は分解されないので、土壌汚染となり土を正常に戻せなくなってしまいます。
安易に灯油を燃やすのも危険です。灯油は40度以上が引火点となっていて、燃えやすい性質があります。灯油を燃焼させようとして紙に含ませ火を点けようとすると、揮発した蒸気に火がつきやすくなります。
勢いよく燃え出すと火災になってしまうので、非常に危険な行為です。く報告されるのが、ストーブを消火しないままでタンクに給油しようとして火災になるケースです。直接、灯油の側で火を使うのは絶対に避けてください。よ
灯油を給油している時にこぼした経験もあるでしょう。灯油の処分で取り扱いしている時にもこぼしてしまう可能性もあります。もしこぼしてしまった時には、以下の対処をおこなってください。
こぼした灯油の対処方法
灯油をこぼした場所 | 対処方法 |
車内 | アルコール除菌スプレーを使って拭き取る |
カーペット | 不要な布で吸い取る 換気をする |
畳 | 不要な布で吸い取る クレンザーをかけ放置する 掃除機で粉を吸い取る 雑巾で拭き取る |
フローリング | カーペットと同様 その後、ワックスをかけておく |
タイル(玄関など) | 中性洗剤で洗い流す 換気をする |
ポリタンクに灯油が残ってしまったら、そのまま来シーズンまで使うのは避けましょう。なぜなら、古い灯油を使うと暖房機器が故障してしまう可能性があるためです。
国民生活センターでも、「暖房器具に昨シーズンの灯油を使わないで」と注意喚起をしています。
灯油の保管は、直射日光を避け高温多湿にならない場所が最適です。住まいの環境次第では、なかなかそういった場所が見つからない場合もあるでしょう。
来シーズンまで保管するとなると、どうしても高温多湿な時期を経てしまうことになります。
変質した灯油を使うと起こる不具合は以下の通りです。
不用品の処分にお困りの方は、KADODEにご相談ください。不要な灯油も灯油の量や時期に関わらずご相談いただけます。
灯油の処分に苦労しているという方、その他の不用品も処分したい方はお気軽にお問い合わせください。無料見積もりから承っております。
使い残した灯油は、お伝えした方法で適切に処分を進めるともう悩むことはありません。灯油は危険物ですので、取り扱いには充分注意をしてください。
大量の灯油を処分するときはガスリンスタンドや灯油販売店など業者の利用がおすすめです。少量の灯油を処分する際は、布や紙に染み込ませて可燃ごみに出しましょう。ただし、お住まいの地域によっては、灯油の量に関わらず処分できないこともあるので、事前に確認しておきましょう。
自力で処分しづらい場合には、不用品回収業者だと楽にできるというメリットもあるので選択肢の一つに入れてみませんか?
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