「雛人形を飾らなくなってずいぶんと年数が経っているけど、手放そうかな?」「引越しを機に雛人形を手放そうかと思っているけど捨てても良いの?」など雛人形の処分は悩んでしまうものです。
娘の幸せを願って飾られ続けた雛人形は、普通に捨てるのは抵抗がある方も多いでしょう。
捨てる以外の処分方法ももちろんあります。雛人形を手放す時期や供養の仕方も詳しくまとめてみました。お悩みの方は、ぜひご覧ください。
目次
雛人形の処分をせざる得ない時には、自治体のゴミとしてそのまま処分することもできます。
これまで子供を守ってくれた大事な存在であり、ゴミとしてそのまま捨てるには忍びない方や気持ちの区切りがつかない方は、この後ご紹介する供養を選ぶ方が後悔しないでしょう。
感謝の気持ちを持って処分を進められる方は、自治体のごみ回収を利用してください。
雛人形はゴミとして処分する以外には、8つの方法があります。他の粗大ごみを捨てるのとは意味が違うだけに、雛人形の処分は納得のいく方法を検討してからにしましょう。
雛人形は、お住まいの自治体のルールに従って出すようにしましょう。一辺の長さが30㎝以上になると粗大ごみとして扱われるのが一般的です。
粗大ごみ以外では、不燃ごみや可燃ごみに分けて出すようにしてください。
自分なりの供養の気持ちを示すには、雛人形を白い紙か和紙に包んで塩を振るのがおすすめです。他の家庭ごみと分けて出すようにすると、気持ちも落ち着くでしょう。
自治体で雛人形のイベントを実施しているところもあります。ひな祭りで飾らなくなった雛人形を供養してもらえます。
ただし、供養料や保管料がかかることもあるので、詳しくはホームページをご確認ください。
これまで雛人形が守ってくれたおかげで今があると、人形へは感謝の気持ちが尽きないものです。その気持ちを込めて処分するには、お焚き上げ供養という方法があるのをご存知ですか?主に、供養の方法は以下の3つがあります。
身近な寺社の中には、持ち込みで「お焚き上げ供養」「人形供養」といった名称で受け付けているところも結構あります。
供養料が決まっているところもありますが、決められていないところなら3,000~10,000円程度なら問題ありません。「いくらなら失礼がないのか」分からない時には、直接、寺社へ相談しても良いでしょう。
寺社に持ち込む前には、あらかじめ手順や持ち込みの際の注意を伺っておくと良いでしょう。たとえば、雛人形の入っていたガラスケースや燃えない部品などは受け取りしてくれないことが多いので注意してください。
お経をあげてお焚き上げしてもらえるため、不安なく処分ができます。
雛人形を郵送で受け付けしている有名なのは、千葉県の長福寺です。
遠方からでも郵送で供養の依頼ができます。
長福寺の供養依頼
受付期間 | 365日 |
供養の依頼方法 | 持ち込み・宅配便 |
雛人形の供養料 | 10,000円(七段飾り 20,000円) |
特徴 | 雛人形へ3ヶ月間読経を行う
専用の火葬炉で僧侶による火葬を行う |
長福寺の公式ホームページ | https://ningyoukuyou.jp/index.html |
その他、有名なのは、明治神宮人形感謝祭のように雛人形供養イベントが全国各地で開催予定があるので、そのタイミングで供養を依頼することもできます。
明治神宮人形感謝祭の依頼方法
受付期間 | 9時~15時(開催日は要確認) |
供養の依頼方法 | 持ち込み |
雛人形の初穂料 | 一袋3,000円(オーバーすると随時算定) |
特徴 | 毎年秋に開催される |
明治神宮人形感謝祭の公式ホームページ | http://ningyou-kanshasai.com//uketuke.html |
雛人形の中には、美術品や骨とう品としての価値があるものもあり、買取ができる場合もあります。
専門店では価値のあるものであれば、積極的な買取が可能です。以下の条件に当てはまるか分からない場合には、無料査定を依頼してみましょう。
雛人形をフリマアプリやネットオークションで売ることも可能です。ネットサービスの良さは、自分で値段を自由に設定できることです。
反面、雛人形は「災いを身代わりとなって受け入れてもらう」性質があるものだけに売れやすいとは言えません。売れた後の梱包や発送方法をあらかじめ考えておく必要もあります。
「雛人形を別の場所で再利用してもらえたら嬉しい」と思う時には、寄付をする方法もあります。
老人保健施設や医療機関などにも雛祭り前には雛人形の展示はしていますが、なかなか寄付を広く受け付けているものではないでしょう。そこでご紹介したいのが、寄付団体への問い合わせです。
不用品の寄付ができる有名な団体「セカンドライフ」でも、雛人形、ガラスケース入り人形についてで寄付の条件を詳細に記載しています。リユースしきれない雛人形の保管期間が長くなっている事情があるためです。
サイズ | 1箱160㎝サイズに入るもの |
1口 | 10,000円(供養料・お焚き上げ以外は寄付) |
雛人形 | ガラスケースを外す |
雛人形を知り合いや友人に譲る方法もあります。ただ「雛人形は子供の災厄を引き受けてくれる存在」なので、親しい間柄でも譲るのはこうした意味合いから見るとあまり良くないと考えられます。
しかし、雛人形に対する考え方は人によりさまざまであり、双方の気持ち、地域性、習慣から折り合いがつけば譲ると決めるのも良いでしょう。
雛人形を処分する際に、不用品回収業者を利用する方法もあります。七段飾りや大型のガラスケースに入っている雛人形だと、運び出しをする際にも一苦労するものです。
不用品回収業者へ依頼すれば、都合の良いタイミングで回収してもらえるので非常に楽に処分ができます。雛人形以外にも初節句で贈られた人形や飾り物などもあれば、一緒に回収してもらえるので便利です。
上記のような方もいるでしょう。そこで、雛人形をお焚き上げ供養・処分してくれる場所をご紹介します。
年に1度のひな祭りで供養を行っているところもあるので、お近くの地域がないかご確認ください。
受付 | 1年中対応 |
依頼方法 | 宅配便・電話またはWEBサイトで申し込み |
供養料 | 1箱5,000円+ゆうパック料金 |
住所 | 東京都台東区柳橋2丁目1−9 東商センタービル |
特徴 | 送られてきた人形キットに梱包する |
ホームページ | https://www.ningyo-kyokai.or.jp/ |
備考 | ガラスケースは不可 箱の3辺の大きさが合計170cm以上・重量が30kg以上のものは不可 |
毎年10月ごろに行われる東京大神宮の人形感謝祭で供養してくれます。
受付 | 1年中対応 |
依頼方法 | 持ち込み(9:00〜16:00)・宅配便 |
供養料 | 10,000円(七段飾り 20,000円) |
住所 | 千葉県長生郡長南町長南969 |
特徴 | 雛人形へ3ヶ月間読経を行う 専用の火葬炉で僧侶による火葬を行う |
ホームページ | https://ningyoukuyou.jp/index.html |
備考 | ガラスケースは別途3,000円 |
受付 | 1年中対応 |
依頼方法 | 持ち込み(9:00〜18:00)・宅配便 |
供養料 | 5,000円〜 |
住所 | 東京都大田区南馬込1丁目16−2 |
特徴 | 毎日受け付けている |
ホームページ | https://honjyuin.com/ |
備考 | ガラスケースは別途2,000円 |
受付 | 1年に1度 |
依頼方法 | 持ち込み・宅配便 |
供養料 | 5,000円 |
住所 | 鴻巣市立総合体育館 |
特徴 | 申し込み点数に達した時点で終了 |
ホームページ | http://kounosubina.under.jp/ |
受付 | 1年に1度 |
依頼方法 | 持ち込み(人形文化交流館)・宅配便 |
供養料 | 5,000円 |
住所 | 徳島県勝浦郡勝浦町大字生名字月の瀬35-1 |
特徴 | 地域の改善や発展に寄与することを目的として始まったお祭り |
ホームページ | https://bighinamaturi.jp/ |
備考 | 付属小物、ひな壇、屏風等、ガラスケースは不可 |
受付 | 1年に1度 |
依頼方法 | 持ち込み(老神温泉観光協会)・宅配便 |
供養料 | 1セット5,000円 |
住所 | 群馬県沼田市利根町老神607−1 |
特徴 | 昭和63年に始まったひな祭り |
ホームページ | https://www.city.numata.gunma.jp/event/tone/1010521.html |
受付 | 1年に1度 |
依頼方法 | 持ち込み |
供養料 | 1体3,000円〜 |
住所 | 長野県須坂市須坂352−2 |
ホームページ | https://hinamatsuri.suzaka.jp/ |
受付 | 1年に1度 |
依頼方法 | 持ち込み・宅配便 |
供養料 | 5,000円 |
住所 | 静岡県袋井市久能2915−1 |
特徴 | 本殿に32段・約1,200体のお雛様が並ぶ |
ホームページ | https://www.kasuisai.or.jp/ |
備考 | ガラスケースは不可 |
雛人形の処分で、悩んでしまうのがガラスケースです。雛人形そのものや飾り物は、可燃ごみで出せるもののガラスケースはそうは行きません。
ガラスケースは、自治体の粗大ごみ回収を申し込む必要があります。
粗大ごみ回収で出すには、上記の流れで処分ができます。ガラス製なので扱いには充分注意をしてください。
雛人形は何歳まで飾ると明確に決められているわけではありません。成人して家を離れた時、結婚した時から飾る機会が無くなった方が多いと考えられます。人によっては、いくつになっても雛人形か飾り続けているという方もいるので、何歳までしか飾れないという意味合いはありません。
そのため、成人後や娘の結婚後、引越しのタイミングなど処分しなければならないタイミングが来た時に雛人形の処分を考えます。何年も飾り続けることができるのであれば、何ら問題なく飾れるものです。
しかし、一般的には家族の環境が変わるにつれ、飾らなくなることが大半です。飾らなくなったら処分のタイミングが訪れたと考えるのが無難でしょう。
雛人形の処分をするには、大型のものであれば運び出しにも戸惑ってしまうものです。そのような時には「KADODE」にお気軽にご相談ください。処分に困るガラスケースも一緒に回収できるので、楽に処分が終わります。
お急ぎの際でも、雛人形と合わせて他の不用品と同時に回収が可能です。
「KADODE」では、不用品買取も行っています。まずは、お気軽に査定だけでも利用してみませんか?思い入れのある雛人形だけに、処分にお困りで依頼された方もたくさんいらっしゃいます。
最後に雛人形を処分するときによくある質問をまとめました。
あとから後悔することがないように、雛人形を処分する前に確認しておきましょう。
雛人形を供養したいときは、神社やお寺に持ち込みましょう。ご自身で焼却処分するのは防災法により禁止されている地域もあります。
お寺によっては郵送も受け付けているので、雛人形の持ち込みが難しいときは郵送可能なところを選びましょう。
雛人形を供養せずに処分したからといって、何かあるわけではありません。ただし、雛人形にはお守りや厄祓いの意味があります。人形に魂が宿ると考える人は、供養をする方が良いでしょう。
呪われたり、運が悪くなったりしないか心配な方は神社やお寺の方に相談してから決めるのも1つの手です。
雛人形は、お守りと同じような存在であり処分を考えても問題ないのか気になる方も多いものです。娘の成長を願って飾ってきた雛人形であり、思いのこもっているものだけに、処分は感謝の気持ちを込めて行いましょう。
雛人形への思い入れは人によって異なりますが、後悔しないで手放すためにも納得のいく処分方法を十分考えてから行うようにしましょう。
不用品回収例
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ご活用いただけます。
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