いつもと違うエアコンの室外機の音に驚いたことはありませんか?不快に感じるほどの音が出ていると、何らかの異常が起こっている可能性が高いと考えられます。
異音がなり続けていたら、放置して直ることはまずありません。放置し続けることで、騒音によるご近所トラブルにもなり兼ねません。
この記事では、エアコンの室外機の音がうるさい時に考えられる原因、処分方法を分かりやすく解説しています。また、自分でできる室外機の掃除方法も詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
いつもと違う室外機の音がうるさく感じることがあります。「カタカタ」「ブーン」と音がうるさいのは、何らかの異常があるためです。4つの原因を解説していきましょう。
うるさい原因の一つとして、まず室外機がしっかりと設置されていないことがあります。重量が30~40㎏もあるため、室外機の固定が緩いと異音が出てしまいます。
土台が、室外機の振動を吸収していないと、音が大きくなってしまうわけです。室外機が斜めに設置されていないか、壁との距離は適切かを確認しましょう。
次に考えられるのが、室外機の周辺の汚れです。室外機は、屋外に設置されているので埃やゴミなどが詰まりやすくなります。
特に、フィルターは汚れやすいパーツで目詰まりを起こしてしまうことで、大きな音が出やすくなります。枯れ葉や汚れがフィンに当たったときに、音が出ているかもしれません。
また、室外機に汚れが溜まっているとエアコンが効きづらくなる場合もあります。
室外機の内部にも汚れがつきます。家庭で可能な掃除とは違うため、プロに依頼しなくてはできません。
家庭での掃除や土台の見直しなどを試しても、異音が続く場合には専門業者に診断してもらいましょう。
エアコンの室外機には、モーター、ファン、熱交換器(フィン)、コンプレッサー、吹き出しグリルのパーツで構成されています。経年劣化があると、異音が起こることも珍しくありません。
エアコンの使用年数は8年から10年が目安です。購入してから何年も経過している場合は、修理または買い替えを検討しましょう。
ここからは、原因別に対処方法をご紹介します。対処方法によっては、いくつか確認すると解消できる場合もあるでしょう。
【室外機がうるさいときの対処法】
まず、室外機の土台を固定し直すことを考えてみましょう。騒音が出ている場合には、硬さと重量がある石材ブロックに交換するのがおすすめです。
石材ブロックの土台でも、音が出る場合には設置状態を確かめてぐらつきを直すようにしましょう。
室外機と土台の間に挟み込む商品で「防振ゴム」という商品があります。防振ゴムを使ってみるのも一つの方法です。
防振ゴムで振動を吸収すると、以下の2つの問題を解消してくれます。
ただ、室外機は重量があるため防振ゴムを敷き込む際には、2人で作業を行うなどの工夫をしてケガをしないように注意をしてください。
防振ゴムは、丸型とマット型があります。丸型は、室外機の四隅の脚に付けるもので、マット型は室外機と土台の間に敷いて使うものです。室外機の設置場所を考慮して選びましょう。
室外機の状態を見て汚れがある場合には、掃除をまず行いましょう。埃や汚れがあるとエアコンの効率も悪くなっている可能性があります。
場合によっては、掃除をすることで音を低くすることも可能です。掃除の方法は、この後の章でご紹介しますのでご覧ください。
経年劣化でパーツが原因となっている場合には、ご自分で対処しようとしても難しいです。誤ってケガをしてしまうこともあるので、専門業者に見てもらうようにしてください。
パーツ交換だけで修理ができる場合もあります。メーカー保証を受けられる期限内なら、修理費用を抑えることもできるでしょう。
もし、すでに10年経過している室外機なら、パーツ交換では対応できない故障が生じていることも珍しくありません。修理よりも買い換えの方が安上がりになるので、結果的に静穏性の高い機器に買い替える選択になるでしょう。
室外機は掃除を定期的に行うことで、異音の予防だけではなくエアコンの経済的な使い方にもつながります。エアコンの状態を上手く保つためにも、掃除を行いましょう。
室外機を自分で掃除するといっても、本体を外すといったことは素人ではできません。家庭でできる掃除は、以下の4つです。
室外機は、庭やベランダに設置されることが多く雨風に当たりやすくなっています。そのため、埃やごみも溜まるものです。埃やごみは、ほうきで払い落としましょう。
その後、雑巾で汚れを拭き取るようにしてください。
室外機の側面や裏側に金属製の板でフィンと呼ばれる部分があります。汚れが付着しやすいのでブラシや歯ブラシなどで汚れを取り払いましょう。
あまり力を入れすぎると、破損してしまう可能性もあるので注意してください。
エアコンを使っている時に、ホースから水が出て来ます。内部で発生した水を外へ排出するためにあるのが、水抜き穴です。
ここにも汚れがたまってしまうこともあるので、歯ブラシなどを使って汚れを取り除きましょう。
知らず知らずのうちに、室外機の周辺に植木鉢や自転車などのものを置いてしまっていれば掃除のついでに片付けを行っておきましょう。室外機の周りに余計なものを置きっぱなしにすると、空気の流れが滞ってしまい異音の原因となることもあります。
充分なスペースがあるかどうかも見直しておきましょう。メーカーによって目安がやや違いますが、概ね以下のスペースを意識してみてください。
【室外機の据付スペースの目安】
室外機の位置 | スペース目安 |
---|---|
後部 | 5㎝以上 |
左部 | 10㎝以上 |
右部 | 20㎝~30㎝以上 |
前部 | 20㎝以上 |
上部 | 原則として開放する |
室外機の異音があるのを知っていて、そのまま放置してしまうのはよくありません。隣接しているご近所とのトラブルになってしまうこともあるからです。
室外機の音が続き騒音だと感じるようになると、当事者にとっては大きな苦痛となります。当事者同士で話し合うと感情的になってしまうことも多いため、第三者に入ってもらう方が穏便な解決を目指せるでしょう。
自治体で騒音の基準を確認した上で、苦情に該当しているかも確認してください。
費用はかかりますが、こうした対応で異音をできるだけ早く解決できます。また、部屋に居てもうるさいほどの音が耳に入るようになれば、ご近所トラブル以前に自らもかなりのストレスを感じてしまうでしょう。
音の問題は、非常にデリケートな問題です。できるだけ早い解決を目指す方が、得策です。
結論からいうと室外機のみ処分することは可能です。ただし、エアコンは家電リサイクル法の対象製品なので室外機のみ処分する場合でもリサイクル料金を支払わなければいけません。
家電リサイクル法とは家電に使用されている資源を再利用することを目的に作られた法律です。自治体で処分する場合、リサイクルをするためのリサイクル料金が必要になります。
リサイクル料金はエアコンのメーカーや大きさによって異なるので、詳しくはエアコンの処分方法を解説した記事をご確認ください。
ここでは、室外機のみ処分する方法を3つご紹介します。それぞれ処分にかかる費用や時間が異なるので、ご自分の条件にあった方法を選択しましょう。
自治体指定の処理施設へ室外機を持ち込んで処分する方法があります。自治体のごみ収集サービスですが、持ち込みであれば室外機を収集してくれる場合があります。
ただし、お住まいの地域によっては持ち込みであっても室外機を回収していない自治体もあります。施設へ持ち込む前に確認しておくと時間を無駄にせず済むでしょう。
施設ごとにリサイクル料金の有無が変わるので、あわせて問い合わせておきましょう。
家電量販店に室外機を引き取ってもらう方法もあります。室外機を含むエアコンやテレビなど家電リサイクル法の対象製品を販売しているお店には引き取らなければいけないルールが定められています。
室外機を購入したお店が近くにあれば、問い合わせてみましょう。お店がなくなってしまっていたり、どこで購入したか忘れてしまっていたりする場合はお近くの家電量販店に連絡しましょう。
家電量販店に引き取ってもらう場合はリサイクル料金+作業量を含む手数料が別途かかります。
不用品回収業者に依頼して室外機を処分する方法もあります。不用品回収業者の料金プランによってはリサイクル料金を支払わなくて良い業者もあります。
他の方法とは違い室外機の他に処分したいものがあればまとめて引き取ってもらえるのが特徴です。また、ご自分の都合にあわせて利用することが可能で、取り外しから搬出まで全て任せられるので一切手間がかかりません。
なるべく簡単に室外機を処分したい方や室外機以外に処分したいものがある方は不用品回収業者の利用がおすすめです。
スタッフからのコメント
引越し前に不用品を処分したいというご相談をいただきました。大型家電は自治体で回収していないことが多く、処分するにも手間がかかります。KADODEのような不用品回収業者では、自治体で収集していない不用品も回収可能です。
家庭で上記の掃除を試してみても、室外機のうるさい音が改善しない場合には、プロにエアコンクリーニングを依頼しましょう。室外機の内部にある埃やごみが原因となっていることも考えられます。
室外機のクリーニングは、4,000円~5,000円が費用相場です。業者に依頼する時には、エアコンクリーニングも勧められるので、1台につき10,000円~12,000円の費用もかかります。
室外機の内部でクリーニングが必要だと判断されるのは、埃が被っていて熱交換器の金属板の隙間が詰まっている時です。異音が継続していて、埃も見られる時には業者への依頼を検討してみましょう。
「室内機のクリーニングだけで室外機を掃除しないと部屋の空気が衛生的ではない」と考える必要はありません。室外機は、クリーニングしなくても衛生面の影響はないからです。
エアコンの室内機は、フィルターの掃除は意識が高いのに対して、屋外にある室外機は普段から意識が薄れているのではないでしょうか?室外機の異音の原因や対処法をお伝えする前に、知っておいてほしい室外機の仕組みをご説明しておきます。
エアコンの冷暖房時、どちらの使用時でも冷媒が熱のやり取りをしているのが、室外機の仕組みです。冷房時には室外機から暖かい空気が出て、暖房時には冷たい空気が出ます。
暖房時の方が、正常でも音が大きくなるのは、外部からの熱を集めるのに多くの出力が不可欠だからです。室外機は重要な役割を果たしているのに、エアコン工事時に設置したらそれからあまり注目すらされにくくなっています。
参考:Panasonic
いつもと違う室外機の異音に気がついたら、まずお伝えした原因で思い当たる点がないか考えてみてください。自分でできる対処法を試しているうちに、解消できることもあります。
室外機のうるさい異音を放置すると、ご近所トラブルになることもあり厄介です。しかも、エアコンも非効率になってしまうのでおすすめではありません。普段と違う室外機の異音に気づいたら、早めの対処するのが賢明です。
早いうちなら、プロによるクリーニングをしなくても自分でできる対処法で直るかもしれません。室内機のフィルター掃除を定期的に行うように、室外機の掃除も適度に行って異音の予防を目指してみませんか?
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